エフコープの産直企画
“柿の木講座”2年目スタート
福岡・みのう農民組合
1年間を通じ家族ぐるみで生産者と交流
雨の続く3月6日、エフコープ生協(本部・福岡県篠栗町、組合員数45万3600人)の産直企画「柿の木講座」が開かれました。この企画は、果樹生産者の後継者不足、消費者の果樹離れといった現状のもとで、消費者が生産に携わりながら生産現場の理解を深め、さらには消費拡大につながれば、と昨年から始まりました。
家族で自分たちの「木」を決めて名前を書いたプレートを下げ、1年間その木の世話をします。3月の剪(せん)定(てい)作業、5月の摘(てき)蕾(らい)作業、7月の摘(てき)果(か)作業、そして11月の収穫作業と続き、年4回の企画となっています。
ほ場は、みのう農民組合果樹部長の田中繁樹さんの畑(久留米市田主丸町)。この日は1回目の剪定作業が行われ、肌寒いなか、エフコープ生協の組合員20人ほどが集まりました。田中さんが「剪定作業がなぜ大事か」を話し、切る枝、残す枝など作業のやり方を実際やってみせながら説明。参加者はさっそく自分の柿の木にとりかかりましたが、どの枝を切ったらよいのか、なかなか自分たちでは判断が難しく、生産者がつきっきりで指導しながらの剪定作業となりました。それでも、枝を切る作業は楽しそうで、子どもたちも切り落とされた枝をパチンパチンと切っていました。
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作業を終えたエフコープの組合員のみなさん(田中さんの畑で) |
その後、シイタケ菌の駒打ちも体験しました。参加者は「わあ〜、こんなの初めて」と楽しそうに作業をしていました。
この企画は、1年間を通じて同じ参加者になるので、家族ぐるみでより深い交流ができるのも楽しみのひとつです。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2010.4.19付)
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