明乳争議の全面解決へ支援を共闘会議・松本議長 農民連に訴え
4月23日 全国事業所一斉宣伝行動乳業界トップ企業の明治乳業を相手に、不当労働行為・差別事件をたたかう明治乳業争議の全面解決をめざして、明治乳業争議団(小関守団長)と争議支援共闘会議は4月23日、全国事業所一斉宣伝行動を行います。共闘会議の松本悟議長から「支援の訴え」が届きました。明治乳業争議は、1965年ころから始まりました。もうけ最優先の「合理化」に抵抗する労働者を「赤組」、会社に従順な労働者は「白組」、その他は「雑草組」に分断し差別しました。当時は、たたかう労働者が労組の執行部を握っていましたが、会社側は「インフォーマル組織」をつくり転覆させました。その後は、新「職分制度」などを導入し、退職まで賃金差別を行いました。 大阪工場の糸賀久さんは、40年間一生懸命働きとおして60歳の定年を迎えました。定年時の手取り額は高卒初任給並みの月額18万円で、同期・同学歴の「標準者」と比べ年収は260万円も低く抑えられ、ワーキングプアの扱いをうけました。 東京高裁は市川工場の事件で「有意な格差が存在する」ことを認めましたが、救済判決を放棄しました。この間、東京都労働委員会や中央労働委員会、東京高裁から和解提案がありましたが、会社側はかたくなに拒否しています。また、私たちの要請書の受け取りも話し合いも拒否するという異常な対応をしています。 労働者の人権を守らない明治乳業は、酪農家や消費者の人権も守っていません。明治乳業の不祥事の原点は、やし油を牛乳に混ぜて販売し社長のクビが飛んだ事件です。その後も食の不祥事が続出し、昨年も牛乳でないものを「低脂肪牛乳」と偽って販売し、出荷停止に追い込まれました。 私たちは、明治乳業に対し「食の安全まもれ!酪農家の経営まもれ! 争議を解決せよ!」と迫っています。いまでは、争議団の全員が退職しすでに7人が亡くなっています。これ以上の救済引きのばしは人道上も許せません。 農民連のみなさんのご支援を心からお願いします。
NPT再検討会議(5月開催)に向け
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[2010年4月]
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