旬の味
それぞれの地域に○○協議会や△△連合会などという農民の自主組織があり、どれも地域に根ざし行政も協力しながら活動してきた▼しかし、地方の実態はまことにひどいものだ。特に大型合併した政令市ともなると、農業振興などという単語さえ消えてしまっている。農民の自主組織は、あれもこれも取り組みたいと願っている。とりわけ、地産地消や食教育は農民の仕事だし、消費者との連携も荒廃地の解消も、農民の力なくして前進するはずはないと思っている▼民主党政権が誕生した時、多くの農民が期待したのは、こうした農民の意欲や力を地方の現場で思う存分発揮できるのではないかということだった。しかし、あまりの落差にがく然としてしまう。地方の政治や行政が変化しなくては、民主党政権がどんなに格好の良いことを言っても、農民の納得を得られるはずがないことを肝に銘じるべきだ▼自治体が動かないなら、いよいよ農民みずからが動き始める以外には何も始まらない。さあ、足を踏み出そう。 (倫)
(新聞「農民」2010.4.12付)
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[2010年4月]
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