「農民」記事データベース20100405-919-16

旬の味


 税金闘争も一段落した。平成21年の確定申告の内容は、実に惨(さん)憺(たん)たるものだった。米にしろ野菜にしろ、畜産にしても大幅な赤字が多かった。給与や年金を注ぎ込んでやっと生活している状態だ▼主な原因は、農産物価格の買いたたきによる収入減少である。小規模農家の離農も顕著になってきた。民主党政権には、農産物の価格下落対策を一刻も早く具体化してほしい。これからの米価闘争は、これまで以上に重要だ。農民連への期待は大きいし、出番でもある▼今年の天候はいつもと違う。昨年11月下旬に咲き始めた庭の山(さ)茶(ざん)花(か)は、お彼岸が過ぎても咲き続けている。椿(つばき)は1月には咲き始め、途切れることなく咲いている。梅の花も1月末には咲き始めたが、一方では雪が何回となく降って、お彼岸過ぎには大雪となった▼夏は暑く冬は寒いのが当たり前だが、そうではなくなりつつある。この夏の冷害を心配しないではいられない。“何とかなるさと何とかするさ”の農民魂で、種まきの真っ最中である。

(弥)

(新聞「農民」2010.4.5付)
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2010年4月

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