新会長の紹介
京都 高卒からずっと役員
安田 豊さん
日本の食文化を守る先頭に
1月30日に開かれた農民組合京都府連の第46回定期大会で、安田豊さん(69)=城陽市在住=が新しい会長に選出されました。
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私は1940年、日本が戦争一色だったときに生まれ、敗戦と引き続く食糧事情が悪いときに育ちました。サツマイモや大根めしはもちろん、ジャガイモの葉の入ったご飯も食べ、口の中がかゆくなったのを今でも覚えています。食べものがどれほど大切なものかということは、小さいときから心に焼き付いています。
高校を卒業して、60歳で定年退職するまで、勤めと同時に米をつくりながら、農民連の役員として活動してきました。中学校卒業と同時に青年団に入り、日本青年団協議会時代に、農民連前会長の佐々木健三さんと、青年の未来や平和の問題をともに語り合い、一緒に活動してきました。
農民組合員としての活動は、米価闘争や線下補償のたたかい、さらには減反や米輸入自由化反対などのたたかいに全力で取り組んできました。
私の町は、米以外にもイチジクや京野菜、さらに茶の生産中心地です。その宇治茶も上物は大きく値下がりしています。外食に押されて、日本の食文化が根底から崩れているような気がします。
「日本の食文化を守り、安全・安心な食糧は日本の大地から」の精神で、国民全体が安心して暮らせるような農業政策を求めていくために、みんなでがんばりたいと思います。
(新聞「農民」2010.4.5付)
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