「農民」記事データベース20100405-919-13

いわて食・農ネット

農協のあり方、価格保障などめぐり
“地域農業を守る共同を”学習会

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 いわて食・農ネット(いわて食・農・地域を守る県民運動ネットワーク)は3月6日、盛岡市内で「食と農をまなぶ学習会―地域農業を守る共同を」を開催し、県内から60人余りが参加。JAいわい東(一関市千(せん)厩(まや)町)の鈴木昭男組合長と農民連の堂前貢副会長が講演しました。

 鈴木組合長は「地域農業振興の実践と展望」と題して、花き栽培や肥料高騰対策など農業振興にとりくんできた実践を紹介。特に、農協のあり方について「支店・支所の統廃合をして組合員から遠ざかるようなことをしてはいけない。営農指導に力をいれることが欠かせない」と強調しました。

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講演するJAいわい東の鈴木組合長

 また堂前副会長は、「価格保障と所得補償の組み合わせこそ必要。米価闘争とあわせて、日米FTA反対など農産物輸入自由化阻止が当面のカギ」と語りました。

 その後、いわて食・農ネットの第3回総会を開催し、さらに多くの団体・個人を会員に迎え、地域からのとりくみを重視する方針を確認しました。

(岩手県農民連 岡田現三)


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長野県食健連

23周年記念誌発刊のつどい

画像 食糧と健康を守る長野県各界連絡会(長野県食健連)は3月13日、松本市で「県食健連23周年記念誌〈つなぐ〉発刊のつどい」を開きました。記念誌は、第1章「いのちの鎖をつなぐ」から第4章「食と農と健康を結んで」までの構成で、佐久総合病院の関係者や地域の食健連、食と教育を守る会の代表、食健連運動を支援する主婦など、多彩な人たちの書いた24の報告がまとめられています。

 「つどい」では、食健連の運動に当初からかかわってきた小林節夫さん(元農民連代表常任委員)が記念講演を行いました。小林さんは「食糧、農業、健康を守る運動は人と人を結び、つなぎ、地域や歴史まで影響しあいはぐくんできた。決して、私たちだけが食健連運動をしてきたのではなく、先人の偉業や名もない庶民の営みがあってこそ、ここまでくることができた」と話し、「この冊子が四半世紀の運動を振り返るだけでなく、連帯と活動の輪を広げ、つなげ、絆(きずな)をさらに強めることを願っている」と結びました。

 このあと、全国食健連事務局次長の上山興士さんが「そこには夢とロマンがあった! 食健連結成の前後(さきとあと)」と題した報告をおこない、編集にかかわった関係者から熱い思いが語られました。そして、「この“すばらしい一冊”を多くの人に広げていこう」と確認しました。

(新聞「農民」2010.4.5付)
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2010年4月

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