前進座 5月公演
切られお富
処女翫浮名横櫛
(むすめごのみうきなのよこぐし)
関連/春先の風物詩 北帰行の白鳥
嵐広也改め 七代目嵐芳三郎
襲名披露
前進座は、恒例の国立劇場5月公演に26年ぶりとなる「切られお富―処女(むすめ)翫(ごのみ)浮(うき)名(なの)横(よこ)櫛(ぐし)」を上演します。この公演は、嵐広也改め七代目嵐芳三郎の襲名披露です。
瀬川如(じょ)皐(こう)の代表作「切られ与三―与(よ)話(わ)情(なさけ)浮(うき)名(なの)横(よこ)櫛(ぐし)」の書き換え狂言で、切られる与三郎をお富に置き換えたこの演目は、お富を魅力たっぷりに描いて悪(あく)婆(ば)ものの典型とされています。可憐純情な女だったお富が、疵(きず)だらけになりながらも夫をけしかけ強(ゆ)請(す)りたかり、果てはその夫を包丁で…。しかし、その悪事は愛する与三郎のため、という一途な恋心が引き起こすドラマの数々と、見どころいっぱいです。お富役を河原崎國太郎、与三郎役を嵐広也改め七代目嵐芳三郎が演じます。
▼公演月日 5月13日(木)〜22日(土)
▼会場 東京・三宅坂「国立劇場」
▼観劇料金
1等席9800円
2等席4000円
3等席2500円
(農民連の会員・読者に優待有り)
▼問い合わせ・申し込みは、前進座東京営業所 TEL 0422(49)2811まで。
雪どけが始まった田んぼが、真っ白になるほどの白鳥の群れ。シベリアへの北帰行を前に、ひと休み。毎年、春を告げる風物詩です。
(岩手県農民連 久保田みき子)
(新聞「農民」2010.4.5付)
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