「農民」記事データベース20100329-918-04

群馬農民連

今年に入って読者64人ふやす
目標達成後も勢い増し拡大

農民は声をかけられるのを待っている


 群馬農民連は、新聞「農民」読者を今年に入って64人拡大。目標を達成して県連の総会を迎えることができました。いつもなら「ひと区切りついた」というところですが、今年はちょっと違います。

 総会に参加した利根沼田の会員2人は、さっそくはじめて新聞の購読をすすめ、3部増やしました。これに刺激を受けた井上健太郎会長は、すでに9人の読者を増やしていますが、3・13重税反対統一行動のなかでさらに3人、理事の吉野浩造さんも1人増やし、「みんなすんなりとってくれた」と喜んでいます。

 また、西毛農民連では3月27日の総会までに過去最高の170部をめざそうと理事会で決定。この間の取り組みで162部までこぎつけました。17人の読者を増やしている木村一彦さんは「17人目は隣の農家。これまで、あの人は○○だから、あの人は△△だからと腰が引けていた。声をかけたら『月610円で木村さんみたいに勉強できるなら安いもんだ』とふたつ返事だった。何でもっと早く声をかけなかったんだろう。読者が増えれば、地域が変わる」と話しています。

 西毛農民連は5年前、農業改良普及所を定年退職した人を事務局に迎えました。読者の整理や会費の未納などのチェックが進み、2年前には農協ホールで開いたシンポジウムを広範な人たちの参加で成功させました。しかし、何をつくっても採算がとれない状況のもとで、事務所の財政もピンチになり専従者の給与が出せない状況になりました。

 そこで理事会では「どうしたら専従体制を維持できるか」を徹底して議論しました。その答えは、会員と読者を拡大して組織を大きくすること。いままでは「目標を決めても、会議が終わればそれで終わり」でしたが、この春の運動は違いました。“動かざること山のごとし”の農民が動き出したのです。「県連の大会までに単組の目標を、単組の総会までに県連の目標を達成しよう」という、この勢いが止まりません。毎日、日報体制でがんばり、役員全員が読者を増やしました。

 この間の取り組みの教訓は、(1)拡大の目標を抽象的なものから具体的なものにする(たとえば事務所の専従者を維持するなど)、(2)政権交代で農村も変わってきていることを、拡大で動いた人ほど感じることができる、(3)あなたが新聞「農民」をすすめに来ることを、いま農民は待っている、です。

 この勢いを全県へ、そして全国へと群馬の空から愛を込めて訴えます。農民連を大きくするためにがんばりましょう。

(群馬農民連 木村君江)

(新聞「農民」2010.3.29付)
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2010年3月

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