消費税増税反対、農業守れ農民連会員も集団申告 3・13重税反対全国統一行動
第41回3・13重税反対全国統一行動が3月12日、全国570カ所で農民をはじめ中小業者、土建業者、年金生活者など約20万人が参加して行われ、集会やデモ行進したあと、集団申告を行いました。
所得ゼロなのに消費税なんて…茨城県では、各税務署に対応して8カ所で行われ、農民連から1000人以上が参加しました。レンコンや米づくりをしている専業農家の古澤真和さん(51)は、「売り上げが2割5分減った。去年は所得税を納めたけど、今年はゼロ。それでも消費税は納めなきゃならない」。ゴボウ農家の風間さん(50)は「ゴボウは安値安定、肥料や農薬は高値安定で、所得はマイナスです。農民組合に入って『収入はもらさず、経費はチリ一つ残さず』と教わり、節税につとめています」。初めて参加したレンコン農家の桜井昭二さん(38)は「今までは、父が全部やってくれていたが、今年から自分も農民組合に加入して初めて申告した。農民組合の人がていねいに教えてくれたので、安心して申告することができた」など、それぞれ語っていました。 (茨城農民連 村田深)
生活費に税金かけないで3・13統一行動 農民連会員が怒りの訴え▼岡 山▲3・13重税反対全国統一行動岡山集会は、岡山市の武道館で開かれ、800人が集まりました。農民連も実行委員会の一員として参加し、県連会長の坪井貞夫さんが「農家はいま、たいへん厳しい状況です。量販店などの安売り合戦で農産物の価格が暴落し、これではやっていけません。庶民の力で政治を変え、食料自給率を引き上げていくためにがんばる」と決意表明しました。 集会後、東と西の税務署に向けてのぼりやプラカードを手にデモ行進し、集団申告しました。 レンコン農家の吉本忠徳さんは「10年間、毎年申告しているが、営農も暮らしもたいへん。農家が安心して生活できるよう、生活費には税金をかけないでほしい」と訴えていました。
▼青 森▲青森県では、7カ所で2000人が参加。このうち、津軽農民組合の会員は、「りんごの収量が減ったうえに、価格が1箱1000円〜1500円も安くて経営は赤字だ。組合費も払えない」と話し、青色申告で所得が190万円の赤字になった会員は、赤字を繰り越す損失申告書を提出。「赤字でも消費税は12万5600円。なんとかならないのか」と怒りの声をあげていました。
(新聞「農民」2010.3.29付)
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[2010年3月]
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