福岡・みのう農民組合
「里山にドングリ」運動
300本の名札つるしたクヌギ植え
“早く大〜きくな〜れ”
春に3日の晴れ間なし。すごい雨の合間を縫って、2月28日だけ青空、「やったー」。
新日本婦人の会久留米支部と昨年から準備を進めてきた「里山にどんぐりを植えよう」は、福岡・みのう農民組合の佐々木督文書記長がうきは市浮羽町にある耕作放棄地を買い取り、クヌギを植えて里山を作ろうというもの。しかし、ササが生い茂っていて整地するまで大変でした。昨年、猛暑の中、“ササ切り隊長”をして、「こりゃ、きつか!」と言わしめるほど。そんな荒地を組合員が整地を繰り返しました。
この日、チラシや市の広報を見た人、地元の小学校の校長先生はじめ子どもたちなど、約120人が集いました。主催者あいさつのあと、ラジオ体操をしてドングリのポット植えに挑戦。指で穴を開け、ドングリを一粒落として土をかけます。「早く大きくな〜れ」の願いを込めて、大事そうにポットを抱えていねいに土をかける子どもたち。その後は、ホダ木になったシイタケをひとつずつ採り、ホダ木に駒打ち作業をしました。持参のトンカチで、みなトントン!
お昼休みには、足立博幸組合長のおいしい豚汁でおなかを満たし、子どもたちは組合員の相良秀夫さんが作った竹ひごの風車や竹とんぼで思いっきり走り回り、笑顔がはじけていました。
休憩したあとは、子どもたちの名札を下げて300本のクヌギを植えました。子どもたちがここで成人式をしたらなんて素敵なすばらしいひと時になることでしょう。
参加者からは、「これは一人ではできないこと。これからも参加します」「今日の天気のように晴れ晴れとした楽しい気持ち」「自然を大切にし、人間らしく生きていけるようになりたい」などの感想が出され、大変好評でした。息の長い活動ですが、地元のみなさんや新婦人のみなさんと一緒に、一歩一歩すすんでいきたいと思っています。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2010.3.22付)
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