旬の味
先日、地域の中心的な農家が自ら命を絶った。集落の役員を積極的に引き受け、米を地域の知り合いや親戚に販売する篤農家だった▼日本の自殺者は12年連続3万人を超えている。いつまでこんな悲しいことが続くのか。国民の命の源である食料を生み出す農民が、誇りを持ってものづくりに精を出せる政治を、一刻も早く実現しなければならない▼京都府知事選挙(4月11日投票)が目前にせまり、今月25日に告示を迎える。かつて「西の農水省」と呼ばれた蜷(にな)川(がわ)民主府政は、自民党農政が強制減反を始めたとき、「京都食管制度」や「野菜経営安定資金制度」をつくり、食料の安定供給をはかって農家の経営を守った。「採る漁業から育てる漁業へ」「丹後縦貫林道」など、農林水産業を京都府の基幹産業として力を注いだ▼農業と農村の再生のために、命と暮らしを守る運動の先頭に立ってきた門ゆうすけさんの勝利で、新しい民主府政をなんとしても実現したい。全国のみなさんの支援を心からお願いしたい。 (安)
(新聞「農民」2010.3.15付)
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[2010年3月]
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