農のこころ丸山美沙夫
春耕やまどろむ大地先づ撫でて 常見 知生 俳誌『水明』から。冬の凍てた水分のたっぷり含んだ農土も、春の陽射しに乾き、農耕作業が本格的にはじまる。この句は、まだ早春の頃であろう。待ち遠しいように土に触れ、その乾き具合を確かめて耕すところ。まだうとうと冬の眠りから覚めやらぬ「まどろむ大地」である。農土を愛する心情、詩情がそこに。
(新聞「農民」2010.3.15付)
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[2010年3月]
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