旬の味
3月に入り種まきの時期になった。春野菜や種もみの準備に、またあわただしい日々が始まる。当たり前だけれど、収穫の喜びを味わうためには種まきをしなければならない。いい結果を求めるには、そのための努力をしなければならない。野菜も米も待ってはくれない▼299万人の農業就業人口のうち、65歳以上が60%を占める。生産費を下回る価格で販売していたのでは、作る喜びを味わうことはできないし、後継者も育たず産業としても発展しない。国民の命をつなぐ産業が年々減少するなかで、鳩山内閣は米戸別所得補償モデル事業などを実施する。しかし諸条件の厳しさに、現場では「機能するのか」と疑問の声があがっている▼女性部と青年部の総会が、それぞれ過去最高の参加者で開催された。仲間と励まし合って運動を軸に展望を語る姿がとても新鮮に映る。女性や青年が輝ける社会が、いま一番求められている。農業・食料の未来を見据えて運動の種をまこう! きっと素晴らしい実がなるに違いない。 (山)
(新聞「農民」2010.3.8付)
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[2010年3月]
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