大豆畑トラスト運動全国集会ひらく同じ苦労、地道にがんばっている遺伝子組み換え作物の恐ろしさ痛感
第1回の交流会が開かれた山形県新庄市で、2月20日、第12回大豆畑トラスト運動全国集会が開かれました。大豆畑トラスト運動と水田トラスト運動を立ち上げた「新庄ネットワーク農縁」をはじめ、全国各地のトラスト仲間、トラストに関心のある人など300人ほどが集まりました。 集会の目玉は、宝井琴梅さんの「おらぁ日本のマンマが食いてぇ」という講談。宝井さんは、みずからの米づくり体験をまじえて、「日本の米は日本人にとって未来永劫(ごう)のもの。米を守っていかなければならない」ということを、おもしろおかしく講談調で語りました。また、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの天笠啓祐さんが、「遺伝子組み換え作物と生物多様性」と題して講演。遺伝子組み換え作物は人間はもちろん、生物や環境すべてに危険を及ぼすと強調し、聴衆はあらためてその恐ろしさを痛感しました。 全国各地のトラスト仲間の発言を聞き、「どこでも同じような苦労をしているんだなあ」「みんな、がんばっている。私たちが地道にやってきたことは間違っていなかったんだ」「食料自給率をほんのちょっぴりだけど高めているんだよ。もっと仲間を増やさねば」と、雪の降る帰りの電車の中で仲間7人と確認しあいました。
除草剤に負けない取り組み今年で11年目山形・天童大豆トラスト会「遺伝子組み換え大豆は食べたくない」とはじめた「天童大豆トラスト会」も、今年で11年目になります。農民連と生協の組合員あわせて36人で、10アールの畑に「あやこがね秘伝豆」を作っています。一番大変なことは草取り。あまりのたいへんさに「除草剤を散布しようか」という声も上がりましたが、草取り班を3つ(早朝班・午前班・夕方班)に分けて、除草剤に負けない取り組みをしています。
ものづくりの大変さを痛感し、「もうやめようか」と何回も思いました。でも、自分たちで作った大豆を加工したみそや豆腐などを食べると、あまりのおいしさに「また来年もがんばろう」という気持ちになります。なんといっても、安全なものを食べられるというのが一番です。 (山形県農民連 太田幸子)
(新聞「農民」2010.3.8付)
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[2010年3月]
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