「農民」記事データベース20100301-914-05

農民連ふるさとネットワークが出品

農家こだわりの米をアピール

「生産者・JA」と「コメ販売店」商談交流会

関連/水産業再建へ活動強めよう


“いま求められている米だ”

 農民連ふるさとネットワークは2月14日、東京都墨田区のKFCホールアネックスで開催された「『生産者・JA』と『コメ販売店』商談交流会」(主催=アグリ・プラン)に出展し、農家こだわりの米を参加者にアピールしました。

 ふるさとネットは、良食味、多収穫品種の新品種「あきだわら」(関東222号)を出品。多収量の「ミレニシキ」に品質・食味にすぐれる「イクヒカリ」を交配して育てたもので、「コシヒカリ」に近い食味です。22年産から福島県などで作付けを予定しています。

 「あきだわら」を試食した人から「いま求められている米だ」という声があがりました。千葉市中央区の宮吉商店、宮吉正明さんは「香りがよく、粘りがあっておいしい。こういう米が米屋の店頭に並んでくれればいいですね。生産者の顔がみえれば、お客さんは少しぐらい高くても買ってくれます」と話していました。

 茨城県の県南筑波農産センターは「21世紀米づくり会」が作った「疎植水中米」を出品。同センターの山口徹さんは「密植でなく、苗同士を広く植えることで、苗に光りがよく当たり、株が健全に育ちます」と説明します。「手をかけた水中米には香り、粘り、味があって、やっぱりコシヒカリはおいしいですね」とは試食した人の声。

 ふるさとネットはそのほかに、兵庫県の米「コウノトリの舞」(豊岡エコファーマーズの会)、山形・庄内はえぬきを使った米粉めん(日本販売農業協同組合連合会)、茨城県常陸太田市の自然乾燥干し芋(産直ネットワークいばらき)を出品しました。


水産業再建へ活動強めよう

21世紀の水産を考える会 総会で活発に討論

 21世紀の水産を考える会は2月13日、東京都内で2010年度総会を開催し、漁業者や水産関係者、研究者など会員40人が出席しました。

 09年度の活動経過・会計報告および10年度の活動方針・予算案を討議し、多くの意見が出され活発な総会となりました。特に、築地市場の移転問題のフォーラムや料理教室の報告が機関紙「日本人とさかな」に取りまとめられ、それをもとに有意義な討論がなされました。また、10年度は21世紀に入って10年目の年にあたることから、特に日本の水産業の再建に向けたフォーラムの開催や生産と消費を積極的につなぐ料理教室に引き続き取り組んでいくことが決議されました。

 また総会の後、元遠洋水産研究所の池原宏二さんが「日本人と魚食文化」と題して講演。特に、平安・鎌倉時代を起源にして、いかに日本人の魚食文化が多彩かという話に、多くの感銘を受けました。

(21世紀の水産を考える会 山本浩一)

(新聞「農民」2010.3.1付)
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2010年3月

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