税金相談会に取り組み
次々と会員・読者拡大
2008年所得税の確定申告の受け付けが、2月16日から全国の税務署でスタートしました。
全国各地の県連や支部では、3月12日の重税反対全国統一行動に向け、税金相談会や記帳会が急ピッチで取り組まれ、そのなかで、会員・読者の拡大が広がっています。
福井 会員ふやし念願の地域支部結成
福井県連は、2月14、15の両日に開いた県連大会で「春の大運動」の目標達成を確認しあったあと、全国連の村尻勝信副会長(組織部長)の援助も得て、会員7人と新聞「農民」の読者12人を増やしました。
会員のいない勝山市では、市会議員の協力などもあって7人の農家が集まり、農民連への加入を訴えると続々と加入し、念願だった奥越支部が結成されることになりました。
また16日にはJA三方五湖農協を訪ねて、組合長や専務と懇談し、村尻さんが「JA全中とも共同を強めている」ことなどを話して、新聞「農民」を購読してもらうことに。さらに敦賀市でも、県連副会長の知り合いの農家5人に訴え、そのうち6ヘクタールの稲作農家は、準産直米への参加に応じて会員になりました。
奈良“農民連はいい”と語り加入訴え
南和センターでは、2月13日に五條市で開いた税金説明会に組合員が声をかけて、サラリーマンの果樹兼業農家や米作の兼業農家など、会員外の3人が参加しました。このうち1人は「農民連の税金記帳簿でがんばりたい」と加入。もう1人も農民連の還付申告に納得して、加入を検討することになりました。また、脱サラして昨年から専業農家になった若い夫婦が「税金申告の説明を聞きたい」と事務所を訪ねてきています。
奈良県連は「税金や産直など農民の要求は切実で、相談会の案内チラシへの反響も昨年とはまったく違う。組合員自身が“農民連に入ってよかった”と思うことなどを知り合いの農家に伝え、『春の大運動』を成功させよう」と呼びかけています。
岩手 チラシで案内、非会員も参加
東磐井農民組合は千(せん)厩(まや)地区で税金学習会を開き、チラシを新聞に折り込んだり、組合員が身近な人に声をかけて、組合員以外の農家2人(トマト農家とタバコ農家)が参加。記帳簿を渡して説明したところ「今度は記帳会をやろう」ということになりました。
また、前沢農民組合で開かれた学習会にも、水田の受託作業をしている人や仕事仲間など組合員以外の農家が3人参加し、そのうち2人が会員になりました。
西根農民組合は、農民連の「手引き」をテキストに減価償却の計算を中心に学習会を開き、畜産農家など12人が参加。雫石農民組合では、2000枚のチラシで学習会の案内をしたところ、参加した稲作農家から「冬場に出稼ぎに出ているが、役場で申告しても還付されない」と相談がありました。「その経営内容なら、農民組合でいっしょに申告すれば、かならず還付できる。がんばろう」と励まし、農民連の手引き・記帳簿を渡して記帳会を行うことになりました。
福島 集落の農家1割相談会に出席
県北農民連は2月13日、伊達市梁川町の山舟生(やまふにゅう)地区で税金相談会を行ったところ、13人が参加しました。この集落の戸数は約100戸なので、その1割の農家が参加したことになります。5000枚のチラシを配布し、昨年会員になった八巻順一郎さんは知り合いに声をかけました。
開始時には準備した机がすべて埋まり、八巻さんが「去年、農民連に入ってお世話になって本当に良かった。収入はちゃんと申告し、経費をどうとるかがわかった。国保税もグーンと下がった。ぜひ一緒にやりましょう」と呼びかけました。
県連の根本敬事務局長が税金申告の説明をした後、個別に相談にのり、6人が計算会に参加することになりました。
(新聞「農民」2010.3.1付)
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