旬の味
いま、税金申告に向けた計算会や相談会の真っ最中だ。今年は、きびしい農業情勢を反映して、深刻な内容になっている▼20年産米は年明けから下落し、21年産米も低迷したままだ。野菜も畜産物の価格も下落している。一方で生産資材は値上がりだ。とりわけ肥料代は2倍以上に値上がりしている。また農薬やエサ代も高止まりだから、農業所得はジリ貧だ。農水省がまとめた2008年の水田経営農家の年間所得は、平均39万円。月わずか3万円余りというからひん死の状態だ▼民主党農政は、やっと現場で具体化されつつある。米戸別所得補償モデル事業の10アール1万5000円の交付を受けるには、生産調整を達成しなければならないが、交付単価が安すぎると不満が噴出している。米以外のものを作るのも大変だ▼国会で予算審議が始まった。農業再生・食料自給率向上のために、農業予算の増額を求めたい。しかし、財源不足を理由に消費税増税はまっぴらごめんだ。今年の重税反対統一行動は、とりわけ重要だ。 (弥)
(新聞「農民」2010.2.22付)
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[2010年2月]
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