ハイチ大地震人道支援の妨げになる外国派遣軍ビア・カンペシーナ代表らの現地リポート
被災地の社会運動組織と懇談1月21日、ハイチの隣国、ドミニカの社会運動組織を筆頭に、キューバやカリブ海の諸国などビア・カンペシーナ加盟組織を含む社会運動組織の代表15人が、地震後のハイチを正確に把握するため、首都ポルトープランスを訪れ現地の社会運動組織と懇談しました。その報告がビア・カンペシーナの公式サイトに公開されていますので紹介します。
1月12日午後4時53分、震度7・3の大地震がハイチを襲いました。約20万人が命を失い、100万人近くが住居を失ったと言われています。特に人口の5人に1人(約200万人)が住んでいるポルトープランス(震源地から約15キロ)は、壊滅的な被害を受け、首都としての機能を失いました。その結果、35%以上の人が政府の援助を受けて首都から脱出しています。しかし、この移動は、農村の食糧事情を圧迫し大規模な食糧危機を引き起こすのではないかと懸念されています。
ハイチは、西半球の最貧困国であり、国際社会は、今回の惨事は起こってはならない場所で起こってしまったという見解を持っています。しかし、世界中でハイチ援助がこれほど騒がれているにもかかわらず、現地では食糧及び医療援助が行き届いていないという現状があります。この状態に憤りを感じているハイチの社会運動組織の代表は、「何万もの軍隊を送り込んでくるアメリカ軍と国連のハイチ安定化ミッションはまったく機能しておらず、むしろ人道支援と国家再建の妨げになっている」と怒りを露わにしています。
ハイチ救援募金訴え 農民連ビア・カンペシーナは、世界の農民組織に救援活動の重要性を訴え、さらなる支援を呼びかけています。農民連本部は、この呼びかけにこたえるため、全国のみなさんに募金を訴えます。
(送金先) (新聞「農民」2010.2.15付)
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[2010年2月]
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