農のこころ丸山美沙夫
寒(かん)暮(ぼ)光(こう)花芽きわだつ果樹の枝 沢田 稲花 句集『蝸牛(かたつむり)記』から。二月は春が始まる月であるが、まだきびしい寒さが続く。この句もその季節感の中で、果樹畑を見まわっているところだろう。夕陽をうけて、ふくらんだ「花芽」をしっかり見とどけている。農に心ある作者だからこそ捉えている感性でもあろう。本腰を入れて果樹農家の作業もいよいよはじまる。
(新聞「農民」2010.2.15付)
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[2010年2月]
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