大手卸売にできないことを
一丸となってやっていきたい
大阪あすなろの会 農民連と交流
関連/生産者、 消費者と手を携えて7年
1月24日、大阪農民会館で大阪あすなろの会と農民連の交流会を行いました。農民連ふるさとネットワークと、近隣府県の農民連のみなさんが参加し、さまざまな意見交換を行いました。
冒頭、ふるさとネットワークの横山昭三さんから「農家の戸別所得補償制度」の問題点、備蓄米の進ちょく、MA米の推移など、政府の米政策の問題について説明がありました。また、滋賀農民連の若林茂さんからは、「大根・白菜の収穫放棄が行われている。農家は悲鳴をあげている」と、現状についても説明がありました。
農民連のお米を取り扱う大阪あすなろの会は、今後発生しうる、米の生産と流通をめぐる混乱を危ぐし、引き続き準産直米の取り扱いをさらに推進していきます。
今年の方針は、「大手卸売にできないことを会として一丸となってやっていこう!」をモットーに、米屋としての姿勢を消費者の皆さんに示していきたいと考え、この春、当会主催「第1回農民連取扱米食味品評会(仮称)」を開催することになりました。消費者の代表の方々にも参加していただく方向で調整しています。
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あいさつする米安米穀店の蔵井会長=昨年秋に改装した大阪府連の会議室 |
消費者の食に対する意識が遠のき、安値志向へさらに加速しています。この状況下でも、当会は、生産地の地域色を前面に出し、高品質な生産物を消費者に提供するため、全国の農民連のみなさんと共同歩調でがんばっていきたいと考えています。
(大阪あすなろの会・つねもと商店 常本泰志)
大阪あすなろの会会長蔵井謙一さん(米安米穀店)の話
生産者・お米屋さん・消費者と三位一体のネットワークの構築をめざし、会を設立してはや7年が経ちました。
産地の風景・文化や米飯を中心とする食生活の大切さ、そして世界に誇れる稲作文化をさまざまな形で後世に伝えていくことも、米屋の使命と考え、生産者・消費者と手を携え会員店一同がんばります。
(新聞「農民」2010.2.15付)
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