農民連の米扱い客ふえた農民連関東ブロック協議会
沖縄の米卸・販売店を訪問農民連関東ブロックの埼玉・千葉・茨城の代表は、昨年12月中旬、米販売店と交流するため沖縄を訪問しました。沖縄米流通センターの仲間朝信社長が空港に出迎えてくれ、さっそく「案内します」と言って着いた先は、摩文仁の「ひめゆりの塔」でした。私たちは、侵略戦争の犠牲になった人びとをまつった慰霊塔に手を合わせました。 その後、浦添市の本社で、仲間社長から「沖縄は米の生産は石垣島を除くとわずかだが、観光客が県民の約4倍にものぼるので、米の消費量は多い。米軍占領時まで白米流通だったため、精米の経験がなく、米店への精米技術の指導が欠かせない。精米設備や技術指導を埼玉県の大村産業と提携している」など、沖縄の米流通の背景を聞きました。 販売店まわりでは、大きな業者や夫婦2人だけの店などさまざまでしたが、共通しているのは「銘柄選定や販売価格の設定、質の高い精米技術など、仲間社長の指導がなければ廃業していた」「農民連さんの米を扱いお客が増え、元気が出た」など、仲間社長と精米技術を指導している大村産業の社長を心から信頼していることでした。また販売の仕方も、多種多様な米をお客さんが直接、玄米で手に取って注文できるなど、工夫がなされていました。 米業者のみなさんが農家の思いを伝えながら一生懸命販売している姿に接し、私たちは「もっといい米をおおいに作って届けよう」との思いを強くしました。
最後の日に、米軍の普天間基地を見わたせる展望台にのぼりました。そこで、同行したある米店の社長が「これまでの政府は、沖縄の地上戦と集団自決を『気の毒なこと』と言っているが、心から反省していない。今でも多くの県民は根強い不信を抱いている」と言ったことが胸に突き刺さりました。 (農民連関東ブロック協議会 松本慎一)
(新聞「農民」2010.2.15付)
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[2010年2月]
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