確定申告まぢか正確な計算 キチンと学び
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関連/税金学習会を計画し仲間づくりに正面から /「手引き」大変わかりやすい |
農業用機械器具(10万円以上)の耐用年数が、これまでは8年や5年など機械器具ごとに違っていましたが、今年の申告から一律7年になります。ただし、車庫や農舎など構築物はこれまで通りです。
この「改正」は、これまで申告していた農業機械についても適用されますが、その資産(農機具など)の購入(取得)時までさかのぼって再計算するのではなく、今年の申告から新しい耐用年数(7年の償却率)で計算することとされています。例を参考にして間違わずに計算しましょう。
申告内容が間違っていると、税務署から呼び出されることがあります。ただし、間違って税金を多くおさめた人は呼び出さないで、少なく納めた人を呼び出します。キチンと勉強していないと損をすることになります。
農産物価格の暴落、資材の高騰などで経営が厳しいなか、税金で苦しんでいる農家や、計算の仕方が変わって困っている農家もたくさんいます。思い切って多くの農家に声をかけ、出足早く取り組みましょう。
県連では、やっぱり役員の住んでいるところで相談会をやらないと、いつまでたっても役員が組織づくりの役割を果たすことはできない、という議論をしました。そして、根本さんを講師にした税金学習会を5カ所で開きましたが、まず役員が中心になって税金を学習し体験もするということが、前進するうえで大切な点です。
また、根本さんに来てもらって相談会のイメージがはじめてわきました。「確定申告とはどういうことか」からはじまって、申告のポイントや具体的な事例をパソコンを使って計算してみる。こういう相談会のイメージができるかどうかが、やるうえですごく大切です。
ただ、わからないところがいっぱいあって、最後まで責任を持ってやっていけるのか不安もありますが、これからが本番です。相談会や記帳会を計画し、核になるスタッフも育てながら、仲間づくりに正面から取り組んでいきたい。
この日の学習会に向けて、2人で組をつくってレンコンを生産している農家を中心に約30戸と対話しながら案内を行い、500戸に新聞折り込みで知らせました。
税金学習会には組合員が誘った新しい人を含め11人が参加。農民連の「確定申告の手引き」をテキストに、減価償却など今年の改正点を中心に学習しました。講師が改正された減価償却の仕方を話すと、ベテランの農家でも「なるほど」と納得。新しく参加した農家も「『手引き』はたいへんわかりやすく書いてある」と感心しながら、熱心にメモをとっていました。
講師の村田さん(左端)の説明を熱心に聞く参加者 |
県南農民組合の山口徹さんは「農業機械や設備の耐用年数が一律7年に変わり、未償却残高を再計算しなければならないケースも増えています。どうしたらいいか困っている農家も多いので、さらに声をかけて税金相談会を開いていきたい」と話しています。
[2010年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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