旬の味
全国委員会では、各地からの発言が豊かで元気が出るものだった▼奈良では1年間に90人以上の会員を増やした。全国にはいまだ2ケタの県連も少なくないから、あらたにひとつの県連が誕生したというに等しい。それは税金の取り組みだけでなく、農家の要望をこまめに聞きながら、朝市や産直といった通年にわたる取り組みの実りだった▼富山のチューリップは1918年から生産され、戦争中は「国民の腹の足しにもならないものを生産するとは国賊だ」と非難された。それでも絶やすことなく生産を続けてきたのに、戦後は自由化によりオランダから大量に輸入され、1300戸あった農家は100戸に激減した。そしていま、民主党農政は「自給率向上に役立たない花は、助成の対象外だ」と脅しをかけている。農民は「怒(ど)髪(はつ)天(てん)を衝(つ)く」ばかりの形相だろう▼山形では36ある地方議会のうち35で「日米FTA反対」の請願を採択させた。そして富山でも大分でも。新たな情勢に「よ〜し、手に唾(つば)してがんばるぞ」 (あ)
(新聞「農民」2010.2.1付)
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[2010年2月]
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