「農民」記事データベース20100201-910-12

神奈川学園(横浜)の家庭科授業で
焼きベーコン・無添加ウインナー作り

食の安全と農を考えました

神奈川農畜産物供給センター

 神奈川農畜産物供給センターの五十嵐順一さん、濱田明美さん、中塚ひとみさんは1月12日、横浜市神奈川区の神奈川学園を訪れ、高校3年生の家庭科特別講座授業で、焼きベーコン、無添加ウインナー作りを実演し、生徒たちも一緒に調理しました。


無添加でもおいしいね
表示見て買っています

 きっかけは、昨年3月に横浜市で行われた全国給食シンポジウム。パネリストとして供給センターの今森節夫さんが、地産地消の推進、安全な国産農畜産物へのこだわりを紹介し、この発言を聞いた神奈川学園の先生が「ぜひ授業に」と、今森さんに要請しました。同学園は、高校1年のときに、港湾で食品輸入の現場を見学し、自給率の問題や遺伝子組み換え食品、添加物の問題点などを学んでいます。

 授業では、生徒たちがブロック肉を大なべに入れて、さくらのチップでくん製した焼き豚風ベーコン作り、ひき肉を羊の腸に詰めてゆでるウインナー作りを、五十嵐さんらの指導を受けながら行いました。

 はじめは、おっかなびっくりのウインナー作りも、次第に慣れた手つきで肉詰めが進み、形のよいウインナーができていきます。生徒たちは、手作りのベーコン、ウインナーを試食しました。

 「ウインナーって、こうやって作るんだとわかってびっくり」という生徒の野中美穂さんは「添加物を使わなくても、おいしくできるんですね」と笑顔。「家では体験できないことができてよかった」と話す五十嵐由加利さんは「買い物のとき、表示を見ながら、添加物の入っていない、体にいいものをできるだけ買っています」とこれまでの授業の成果を語っていました。

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「ウインナー作りって楽しいね」。右は供給センターの五十嵐さん

 供給センターの五十嵐さんは、試食している生徒たちを前に、食の安全への取り組みや、国内農業の振興で食料自給率を高めることが必要だと述べました。

 授業を担当した天羽文江先生は「おいしい肉には、肥育の工夫やえさへのこだわりがあるのだと改めて思いました。地産地消や環境への取り組みを学ぶなかで、食の安全を考え、選ぶ力をつけさせたい。今日の授業で、自分の食に興味を持ち、家庭でも話題にしてくれたらいいですね」と話していました。

(新聞「農民」2010.2.1付)
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2010年2月

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