農のこころ丸山美沙夫
冬菜売る無口の媼(おうな)目のやさし 根岸 敏三 俳誌『道標』から。早朝に摘んできた冬野菜であろう。冬菜の緑や白さが目に沁みるように感じるのも冬という季節感である。寒い日は人の目もとかく鋭くなりがちだが、この句に詠まれているお婆ちゃんの「目のやさしさ」に引き寄せられてしまう。作者が見抜いた人柄の感動が巧みに表現されていて、温かく伝わる。
(新聞「農民」2010.1.25付)
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[2010年1月]
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