旬の味
国民と農民の「政治を変えたい」との思いを受けて誕生した民主党政権だが、期待が失望に変わりつつある。年明け早々、激動の1年を予感させるできごとが相次いでいる。鳩山首相の盟友の藤井財務大臣が辞任した。健康上の理由のようだが、小沢幹事長の影もちらつく。政治とカネをめぐる報道もあとを絶たない▼農水省は公設市場の「コメ価格センター」を廃止する検討に入った。取引量の減少で、米の指標価格を決める役割が果たせなくなったからというのだが、米の管理責任を放棄しておいて何をか言わんやだ▼そんな中、うれしいことがあった。農業生産法人の代表が「産直に参加したい」と農民連に加入してくれたのだ。陰(いん)鬱(うつ)な気分も吹き飛んでしまった。仲間3人で法人を立ち上げ、個人でも水稲5ヘクタールと路地野菜1ヘクタールを栽培している。ところが話を聞くと、地域の農家が高齢で離農し、「後をたのむ」と託され、今年も水稲が1ヘクタール増えるという。またひとり農民が地域から消えて行く。農業の再生は急務だ。 (安)
(新聞「農民」2010.1.18付)
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[2010年1月]
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