「農民」記事データベース20100111-907-08

正月料理の祝い膳(ぜん)

氷頭(ひず)なます

関連/新年おめでとうございます


 新潟など寒い地方に伝わる郷土料理で、正月料理の祝い膳にも用いられています。鮭(さけ)の軟骨を薄切りにして、甘酢を割り込んだ大根おろしとユズであえ、はらこを加えた料理です。透き通った軟骨の美しさとコリコリした食感が楽しめ、酒のさかなにピッタリです。

 氷頭とは、鮭の鼻先の軟骨部分で、氷のように透き通っているためにこのように呼ばれています。

 鮭は捨てるところがないといわれますが、軟骨までこんなにおいしく食べた昔の人の知恵には驚かされます。

(新潟県農民連 千原悦子)
 料理協力―割烹「大倉屋」(新潟市 TEL 025・387・2017)


《レシピ》
◆材料(4人分)
 生鮭の氷頭1個、塩少々、酢少々、大根3分の1本、ユズ(小)2分の1個、はらこ(鮭の卵)少々、調味料(酢2分の1、砂糖2分の1カップ、塩小さじ1)
◆作り方
 (1)生鮭の頭を2つに割り、氷頭を取って薄く切り、塩をまぶして1〜2時間置いたあと、酢で洗って酢に1〜2時間つけておきます。
 (2)大根を粗めにおろし、洗って辛味を抜きます。
 (3)(2)を硬くしぼり、調味料で味付けします。ほぐしたはらこ、千切りしたユズを一緒に加えて混ぜ合わせます。


茨城・小美玉市 久保田 紀子

(新聞「農民」2010.1.11付)
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2010年1月

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