「農民」記事データベース20100111-907-07

農民連ふるさとネットワーク

初めての「ふるさとネット便」

往路 南から北へ  復路 北から南へ

 農民連ふるさとネットワークでは、結成以来「ダイナミックに組織内の農産物をやり取りできないか」と検討を重ねてきましたが、初の取り組みとなる「ふるさとネット便」が北から南へ、そして南から北へと走りました。


青森・津軽のりんご(サンふじ)
福岡と熊本のみかん、福岡の富有柿

 12月10日にりんご(サンふじ)1000箱を積んで津軽を出発した12トントラックが、13日午前9時、福岡・みのう農民組合の事務所に到着し、福岡県農民連の西島由紀夫事務局長はじめ、立花農民組合、みのう農民組合の8人が出迎えました。そして帰る便に、福岡・立花町と熊本・大矢野町の温州みかん、福岡・うきは市の富有柿を積んで、東北数県に荷降ろししながら青森に戻りました。

 柿づくりを始めて27年の石井良夫さん・明美さん夫婦は「今年の柿は、台風が来なかったからできはいい。この時期に出すところがあるのは助かります」とにっこり。

 青森のりんごは、ジューシーでとてもおいしいと評判です。40箱を鹿児島まで運ぶと、直売所“薩摩路”の仲間が「こっちにりんごが来るなら、スナップエンドウやサツマイモを送ろう」「スナップエンドウをおおいに作るぞ」と盛り上がりました。

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トラックからりんごをおろし、みかんや柿をつめこんで“イザ! 東北へ”

大量にものが動くと元気が出る
さぁ、2010年につなげよう

 みのう農民組合の佐々木督文さんは「鹿児島までもっていってよかった。大量のものが動くということは、本当に元気が出る」と話していました。

 一方、柿のとれない津軽では、富有柿のおいしさに感激し、近くのスーパーの値段の半値以下で入ってきたことに衝撃が走りました。中間経費の高さを身をもって実感し、「九州の仲間を励ますためにも、もっと柿の取り組みを強めよう」と、ふるさと津軽産直センターの石村孝憲さんは話しています。

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青森のりんごが鹿児島に手渡されました(みのう農民組合の足立博幸組合長から薩摩路の松山文子さんへ)

 農民連ふるさとネットワーク事務局長の森谷精さんは「初めての取り組みでしたが、『仲間との助け合いと連帯』がこのような形で一歩前に進めたことが大きい。時期や品目も増やして、もっとスケールの大きな取り組みへ展望を見いだしたい」と抱負を語っています。さぁ、2010年につなげよう!

(新聞「農民」2010.1.11付)
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2010年1月

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