「豆腐になった!」はじける笑顔
教えた私たちも激励もらう
茨城・県南農民組合女性部(野ばらの会)
「豆腐づくりを生徒たちに教えてほしい」―地元の茨城県守谷市立黒内小学校の先生から頼まれ、県南農民組合の女性部「野ばらの会」の岡野千恵子さんと私がドキドキしながら3年生に教えました。
(小林恭子)
小学3年生が“豆腐づくり”
調理室には児童約50人と父母10人ほどが待っていました。黒板には、すでに渡しておいたレシピが子どもにもわかるように解説してはってあり、大豆も前日から水に浸して準備されていました。
子どもたちは8つのテーブルに分かれて、父母2人が補助につき、はじめての豆腐づくりに挑戦しました。まずジューサーで大豆をつぶし煮てしぼります。担当を決め協力しながら時間をかけて作業が進んでいきます。そして豆乳を飲み、おからも一口ずつ食べて「甘いね」。にがりを入れて固まる瞬間「豆腐になった!」とはじける笑顔に、教える私たちも感激です。さっそく試食、「大豆の香りがする」とおいしそうに食べているのを見てホッとしました。
その後、子どもたちといっしょに給食をいただきましたが、センター方式のためほとんど冷凍食品と思われるもの。地元の食材を使った温かい給食をぜひ食べさせてあげたいと、強く思いました。
教頭先生と話をすると、子どもたちの食事の変わり様やファストフードのことが話題になり、「次はPTAで父母のみなさんに食の話をしてほしい」と頼まれました。
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「まず、大豆をつぶすのよ」―真剣な顔の児童たちに声をかける小林さん(中央) |
後日、子どもたちから感想文が送られてきてまた感激。その一部を紹介します。
「お店でかってきたとうふよりも、自分で作ったとうふのほうがとてもおいしかったです」「豆ふを作るとき、注意することやどうやるのかをくわしくせつ明してくれたので、うれしかったです。家に持って帰ったおからがすごくおいしくて、たまりませんでした」「かた箱から豆ふをだす時が、とてもワクワクドキドキしました」。
(新聞「農民」2010.1.11付)
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