映画「いのちの山河―日本の青空 II」みて農民連女性部長 久保田みき子
生存権を国に先がけて実践した村長の物語11月28日、岩手・花巻市で映画「いのちの山河〜日本の青空 II」(監督・大澤豊)の上映会があり、制作協力券を買っていたので、見てきました。期待以上のすばらしいできあがりで、感動で涙がとまりませんでした。岩手県の旧沢内村で、深澤晟雄(まさお)村長が日本ではじめて1年間乳児死亡ゼロの記録をつくり、また65歳以上の高齢者の医療費を無料にした生命尊重の村政を行いました。豪雪と貧困、生まれても1歳にもならないうちに亡くなっていく乳児。医師もいない、老人は「家族に申し訳がない」と自殺する、そんな村を何とか変えたいと村長になり、村民とともに憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という生存権を、国にさきがけて実践した物語です。 政治とは政治家とは本来こうあるべきという姿が、映し出されています。「国がやらないなら私がやる。国はあとから追って来る」ときっぱり言い切る村長。最初反対していた議員もだんだん村長、村民の熱意に押されて、全員一致で採決した65歳以上の医療費無料化。村長は言います。「一人一人の力は小さいが、みんなの力をあわせれば必ずできる」と。とても言い尽くせない感動でした。全国のみなさん、ぜひおすすめです。家族、友人といっしょにどうぞ!
※各地で上映予定(東京など一部ではすでに上映中)。詳しくはホームページで(http://www.cinema-indies.co.jp/aozora2)
(新聞「農民」2009.12.14付)
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[2009年12月]
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