「農民」記事データベース20091214-905-05

消費と生産のつながり深く

科学者会議東京支部

関連/どうなる日本の農政?


「東京の食と農」テーマにシンポ

 日本科学者会議東京支部は11月29日、八王子市の中央大学多摩キャンパスで、「東京の食と農―つなげよう生産と消費」をテーマにシンポジウムを開きました。東京の食と農の問題を追究し、生産と消費をつなげていこうというのが、シンポジウムのねらいです。

 パネリストは、地域計画研究所の井原満明さん(都市農地と市民の役割)、東京都島しょ農林水産総合センターの小泉正行さん(水産資源における地産地消と環境)、生協総合研究所の林薫平さん(生協産直の取り組み)、都教組栄養職員部長の高宮美枝子さん(学校給食での地産地消)、大学生協の高橋亮子さん(食生活相談から見えてきた学生の食)の5人。

 報告や討論の中で1日1食だけという学生や、朝・夕は欠食し、昼はカップめんやコロッケパンだけなどの実態が報告されました。また参加者からは、女性の食事が細くなり、体重の少ない赤ちゃんが生まれているなどの現状が紹介されました。

(東京農民連 斉藤勇)


どうなる日本の農政?

岩手県胆沢農民組合 笹渡事務局長迎え学習会

画像 岩手県農民連・胆沢(いさわ)農民組合は11月15日、奥州市で、農民連の笹渡義夫事務局長を講師に、「どうなる日本の農政? 農業再生の道をさぐる!」と題する学習講演会を開きました。冬特有の強風に時折しぐれが降る悪天候でしたが、80余人が参加しました。

 この学習会は、「自公政権に明確な国民と農民の審判が下って、民主党による新政権が誕生して2カ月も経つのに、いったいどうなっていくのか分からない」―そんな期待と不安の中で企画されました。胆沢農民組合では、当日の案内を新聞折り込みを含め1万枚のチラシを配布。組合員をはじめ、集落営農の組合長やむらぐるみ推進員(転作組合長)へのダイレクトメールの郵送、目抜き通りに立て看板のポスターを85枚張り出し、宣伝カーも運行するなど準備を行ってきました。

 笹渡さんの話に「非常に分かりやすく励まされた。本当に良かった」などの感想が多く寄せられました。また質疑応答では「生産者米価の要求が控えめではないか」「政府の責任者などを呼んでやればよかった」などの話も出されました。

 胆沢農民組合では、「今回の学習会は非常にタイムリーだった。これを力に、今後このような学習会をさまざま行い、農家との対話などを広げ、存在感のある大きな農民組合にしていこう」と話し合っています。

(岩手・胆沢農民組合 黒沢俊明)

(新聞「農民」2009.12.14付)
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2009年12月

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