「農民」記事データベース20091214-905-04

農民連関東ブロック協議会が研究交流集会

食糧主権確立は世界の流れ

新しい情勢の下で運動強化を

関連/会員・読者拡大の年間目標 年内に必ずやり切るゾ


駐日ハイチ大使が講演

 11月24、25の両日、埼玉県秩父市で「農民連関東ブロック秋季研究交流集会」が開かれ、1都8県から110人が参加しました。

 関東ブロックの大木伝一郎代表が「新しい政治的変化の中で食糧主権の確立を求める運動が必要だ。政治を動かす農民運動の前進に全力をあげよう」と開会あいさつ。来賓の田代勝三秩父市副市長、大島誠一郎埼玉県秩父農林振興センター所長が歓迎のあいさつを述べました。

 農民連副会長の真嶋良孝さんが「食糧主権は世界の流れ、食料自給率向上の大運動を」のテーマで講演したのち、2年前の世界的な食料高騰で死者を出す暴動が起きたハイチ共和国のジャン・クロード・ギード大使が特別講演。「泥のクッキーを食べる子どもたちの写真が世界に配信されるような飢餓状況があったが、その後、政治体制も変わり、いまでは国内の食料自給率を上げるための計画をつくり、その実行に全力をあげている」と述べ、輸入農産物に頼らない政策を進めていることを報告しました。また、秩父事件研究者の新井健二郎さんが「秩父事件の現代的意義」と題して講演しました。

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講演するハイチのギード大使

 その後、関東ブロックの松本が、「世界の農民と連帯し、日本の農業を守り、農民要求を実現するため、会員・読者拡大など強大な農民連づくりに取り組もう」と提案。茨城農民連の村田深書記長は「税金相談会をいますぐ開き、会員拡大を」と訴え、埼玉農民連の立石昌義会長がベネズエラと韓国を訪問した経験を報告し、国際交流の重要さを強調しました。

 2日目は、各県の活動を報告。「税務調査とたたかい会員を拡大した」「直売所をつくり兼業農家に喜ばれている」(茨城)、「農業青年を組織し青年部を立ち上げた」(埼玉)、「米価が暴落しても生産を守るためにがんばっている」(群馬)、「大阪から都市部での農民運動の経験を学んだ」(東京)などの発言が続き、有意義な交流になりました。

(関東ブロック協議会事務局長・松本慎一)


会員・読者拡大の年間目標
年内に必ずやり切るゾ

 日曜朝市参加者から加入相次ぐ

   奈 良
 奈良県連の年間目標は会員・読者とも110人。9月以降も、12人の会員と14人の読者を増やしてきましたが、年間目標をやりきろうと、この間、3人の会員と読者を増やしています。

 40歳代の建設業の人は不況の影響で会社をたたみ農業に転進。産直センターの「収穫祭」を通じて「農業でがんばる」と加入。また、北和センターの日曜朝市への参加を通して加入が相次いでいます。

 竹島茂直事務局長は「直売所に若い人や経営規模の大きい農家も参加してくる状況で、直売所の威力はすごい」と、生産・販売への要求の大きさに驚いています。「これからは税金相談会でさらにがんばりたい」。

 北部酪農協同組合が団体加入

   千 葉
 千葉県連の目標は会員50人、読者100人。千葉県連の大木伝一郎委員長は、11月下旬に開いた関東ブロック交流集会で「組織拡大の飛躍を」との提起にもこたえて、自らも所属する匝瑳(そうさ)市農業委員会で、7人の委員に新聞「農民」の購読を訴え、読者になってもらいました。この7人は、今年の改選で新任した人たちです。千葉県連では役員会を開き、何としても見るべき成果をあげて年を越そうと奮闘しています。

 またこのほど、賛助会員だった千葉北部酪農農業協同組合(組合員64人)が、農民連に団体加入することを理事会で決めました。県内の新日本婦人の会と牛乳産直に取り組もうと計画しており、この機会に加入することになったものです。

(新聞「農民」2009.12.14付)
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2009年12月

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