農民連関東ブロック協議会が研究交流集会食糧主権確立は世界の流れ新しい情勢の下で運動強化を
駐日ハイチ大使が講演11月24、25の両日、埼玉県秩父市で「農民連関東ブロック秋季研究交流集会」が開かれ、1都8県から110人が参加しました。関東ブロックの大木伝一郎代表が「新しい政治的変化の中で食糧主権の確立を求める運動が必要だ。政治を動かす農民運動の前進に全力をあげよう」と開会あいさつ。来賓の田代勝三秩父市副市長、大島誠一郎埼玉県秩父農林振興センター所長が歓迎のあいさつを述べました。 農民連副会長の真嶋良孝さんが「食糧主権は世界の流れ、食料自給率向上の大運動を」のテーマで講演したのち、2年前の世界的な食料高騰で死者を出す暴動が起きたハイチ共和国のジャン・クロード・ギード大使が特別講演。「泥のクッキーを食べる子どもたちの写真が世界に配信されるような飢餓状況があったが、その後、政治体制も変わり、いまでは国内の食料自給率を上げるための計画をつくり、その実行に全力をあげている」と述べ、輸入農産物に頼らない政策を進めていることを報告しました。また、秩父事件研究者の新井健二郎さんが「秩父事件の現代的意義」と題して講演しました。
その後、関東ブロックの松本が、「世界の農民と連帯し、日本の農業を守り、農民要求を実現するため、会員・読者拡大など強大な農民連づくりに取り組もう」と提案。茨城農民連の村田深書記長は「税金相談会をいますぐ開き、会員拡大を」と訴え、埼玉農民連の立石昌義会長がベネズエラと韓国を訪問した経験を報告し、国際交流の重要さを強調しました。
2日目は、各県の活動を報告。「税務調査とたたかい会員を拡大した」「直売所をつくり兼業農家に喜ばれている」(茨城)、「農業青年を組織し青年部を立ち上げた」(埼玉)、「米価が暴落しても生産を守るためにがんばっている」(群馬)、「大阪から都市部での農民運動の経験を学んだ」(東京)などの発言が続き、有意義な交流になりました。 (関東ブロック協議会事務局長・松本慎一)
会員・読者拡大の年間目標
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[2009年12月]
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