「農民」記事データベース20091207-904-13

お客様感謝デー「みかん狩り」

遠く北海道から2家族6人も


愛媛・今治市菊間 “無農薬で安心”と丸かじり

画像 11月8日、今治市菊間町の私のみかん園でみかん狩りを行いました。日ごろご愛顧いただいている人たちを招き、「お客様感謝デー」として実施。北海道から2家族6人、松山から家族連れなど8人の計14人が参加し、初めての人も、何度も来ている人も、それぞれに楽しんでいました。「無農薬だから安心」といって皮ごと丸かじりしている人もいました。

 昼食は北海道の食材と愛媛県の食材を使い、「いも炊き」を楽しみました。愛媛県からは、さといも、とり肉、こんにゃく、ごぼう、にんじん、油揚げ、ちくわなど。北海道からは、昆布、すじこ、たらこ、サケの薫製。デザートには地元菊間産のレモンを丸ごと使ったシトロエン(レモンケーキ)が出され、参加者は「おいしい」と舌鼓を打ちながら食べました。

 みかん狩りを始めてから今年で15年になりますが、北海道の人と交流が始まったのは、10年前、私が糖尿病で入院したことがきっかけです。この年は農薬散布ができず、さんざんな結果でした。ところが、翌年の5月に北海道から菊間町に里帰りしていた人から「無農薬の甘夏かんをほしい人がいる」と聞き、「昨年入院していたので今年の甘夏は全部無農薬です。果皮が汚れているので販売に苦労しているところです」と答えたところ、話はとんとん拍子に進み、産直が始まりました。何が幸いするか、わからないものです。

(愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」2009.12.7付)
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2009年12月

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