「農民」記事データベース20090921-894-15

旬の味


 コシヒカリの刈り取りの最中だ。例年より1週間遅い。長雨で生育の遅れが心配されたが、盆過ぎからの好天にも恵まれ遅れを取り戻した。品質的には高温障害もなく、農民組合の今年最初の検査は1200袋がすべて1等になった。しかし収量は昨年に比べ反当たり1俵前後少ない。7ヘクタール作っている友人は150袋の減収と米価低迷で、「農機具の返済金が払えそうにない」と頭を抱えている▼それでも収穫期は農家にとってうれしい時期だ。秋晴れの下、恒例の稲刈り交流会が300人の参加で開かれた。たくさんの子どもたちも参加し、雨でぬかるんだ田んぼに悪戦苦闘しながら、なれない手つきで稲を刈り取った。しばらくすると慣れてきてどんどん刈り進む子どももいて、2時間ほどで2反の刈り取りが終わった。刈り取った稲はすぐにコンバインで脱穀され、乾燥・調整されて10月からの産直米として届けられる▼参加した子どもたちが将来農業を引き継いでくれることを信じたい。そのためにも、安心して農業が営める農政を実現しなければならない。時あたかも民主党中心の政権がスタートする。

(安)

(新聞「農民」2009.9.21付)
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2009年9月

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