「農民」記事データベース20090914-893-04

SBS(売買同時)1万5000トンの全量落札

米価暴落に拍車


 9月1日、政府・農水省はミニマムアクセス米のうち、SBS(売買同時)入札を1万5000トンの枠で実施し、全量落札しました。

 そのうち主食向けは1万3500トンで、その79%を占めたのが中国産うるち精米短粒種です。卸業者への売り渡し価格は、1キロ238円。しかし実際は、1キロ180円台で流通市場に常に出回っており、そのカラクリは解明されるべきです。

 今年の春以降、下落した米価が09年産新米にもそのまま影響しているもとで、さらに需給のゆるみと米価暴落に拍車をかけることは明らかです。

 政府・農水省は過剰基調のもとで100万トン備蓄に14万トンもの大穴をあけながら、備蓄米の買い入れを拒否し、米価暴落を放置しました。そのうえ、主食用米の輸入など許されません。政府が買うべきは備蓄用の国産米で、ただちに14万トン以上の買い入れを実施し、価格の回復と需給の安定をはかるべきです。

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新米の刈り入れ時期だというのに、農水省は主食用に輸入米を買い入れた!

 政府は、日本の農家には減反を強制しながら、77万トンもの米を輸入し続けています。必要のないミニマムアクセス米の輸入は中止すべきです。

(新聞「農民」2009.9.14付)
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2009年9月

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