「農民」記事データベース20090907-892-07

旬の味


 8月の猛暑のなか、歴史的な総選挙がたたかわれ、自民党が大敗し、自公政権は退場した▼4年前は、郵政民営化の「小泉劇場」で自民党が圧勝した。しかし小泉「構造改革」によって、医療・福祉、労働行政、地方経済、そして農業はいっそう切り捨てられた。2年前の参議院選挙ではたまりかねた国民の反乱で、とりわけ農村部で民主党が多数になった▼それから2年。今度の総選挙は政権選択が最大の争点で、政策論戦は吹っ飛ぶかと思われたが、有権者の反応は違っていた。“自民党に愛想がつきた”というのが国民の圧倒的な声で、“民主党に政権をとらせてみたら”という声も多かった。しかし、よく話をすれば“民主党も不安”だ。日米FTA締結、消費税増税、憲法9条の改正、国会議員の削減…。衣の下に鎧(よろい)が透けて見える▼そこで民主党の政権に、防波堤となって国民の生活を守ってくれる政党がどうしても必要だ。その訴えに、多くの有権者が応えてくれたところに、明日への希望が見えてくる。

(弥)

(新聞「農民」2009.9.7付)
ライン

2009年9月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2009, 農民運動全国連合会