農民連は何をめざしたたかうのか
若い専従者が定期学習会
青年部の杵塚部長を講師に
東海ブロック
農民連東海ブロックでは4月から、月2回のペースで、県連や各農民組合の若い専従者が中心になって学習会を開いています。学習会のテキストは、「農民連は何をめざしどうたたかうか」。
6回目となった7月10日は、農民連青年部の部長、杵塚歩さんを講師に、農民連の国際活動や青年部の取り組みについて学習しました。
この日参加したのは、愛知から新城農民連の松井寛さん、豊田農民組合の岩瀬佳助さん、県連事務局の服部円美さん。静岡から菊川農民組合の斉藤幸朗さんと植田良幸さん、藤枝市農民組合の杵塚民子さん、県連事務局の鈴木玉子さんと私、種石かおりの8人で、いつも講師をお願いしている吉川利明さんも加わりました。
杵塚歩さんは、ビア・カンペシーナの活動を通じて、これまでに訪問した国々の農業や農民の暮らしなどを、写真を交えながら説明しました。また、地元の藤枝市を中心に農業に携わる若者12人で立ち上げた“わこうど結ネット”の取り組みを紹介しました。
このなかで杵塚さんは、主に日本向けのバナナを生産しているフィリピンのバナナプランテーションやスリランカの紅茶園では、農地解放が行われていないために農民の生活がたいへん厳しいと話しました。またスペインのオリーブ園では、大規模化により単一作物の大量生産が進められた結果、病害虫の被害が発生し、農薬や化学肥料の大量投入によって農地の荒廃が広がってしまった様子が紹介され、日本の農地改革や改悪された農地法、地球に与える影響など環境問題について話し合いました。
参加者から「世界でおきている食糧や環境の問題、農民の生活など決して他人事ではない」「日本の農政や農民連の歴史を知り、たいへん勉強になっている」「県を超えたつながりができ、今後の活動にとって心強い」などの感想が出されています。
8月には青年交流のバーベキューを行う予定です。
(静岡県農民連 種石かおり)
(新聞「農民」2009.7.27付)
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