米価急落の原因の1つ MA米08年度も目いっぱい輸入
昨年秋におこった輸入汚染米事件で、日本中を恐怖におとしいれたミニマムアクセス(MA)米。事件発生から4カ月の間に、85件もの「カビ状異物」が発見され、そのうち5件からカビ毒アフラトキシンがみつかっています。 しかし農水省は、いまもMA米の袋を破り、目視でカビ汚染がないかどうかを確認しながら、食品会社に販売を続けています。正規のルートを通じて、いつ汚染された米が国民の口に入ってもおかしくない状況です。カビ汚染の続出で「通常ではない事態」をWTOと輸出国に通告し、安全確認と在庫が一掃されるまで輸入をストップすべきです。 ところが農水省は、2008年度(08年4月から09年3月まで)も上限の76万6000トン(玄米換算)までめいっぱい輸入しました。
国別にみると、アメリカが43万トン余(全体の56%)、タイが26万トン余(34%)、中国が7万トン余(10%)で、このうち中国産はすべて主食用で、1キロ180円台の超安値で市場に出回っています。 アメリカ産43万トン 県別ランク5位さらに、08年産の県別生産実績と比べると、表のように、アメリカは米どころの北陸・東北・北海道などと肩を並べて堂々の5位にランクされます。
宮城県の米農家は「うちはアメリカに負けてんのか。なんとも腹立たしい限りだ」と怒っています。米価急落の原因の一つがMA米だけに、必要のない米の輸入はやめるべきです。
宮城県農民連
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[2009年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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