農民連食品分析センター残留農薬の検査さらに拡充新たに57農薬追加で230農薬へ
いっそうご活用ください高い評価を受け毎年、食の安全にかかわる大きな事件が続いています。昨年は、中国産冷凍ギョーザ事件、輸入汚染米問題など、食の安全を揺るがす事件が発生しました。農民連食品分析センターは積極的な調査・協力、マスメディアなどへの情報提供を行い、食の安全を守る砦(とりで)として活躍を続けています。これまで農民連は、率先して安全な農畜産物を消費者に届ける産直運動、地産地消運動を進め、高い評価を受けてきました。 今日、消費者をはじめ流通業界でも、顔の見える生産現場と特色を生かした生産物への期待が高まっています。今後も食と農をけん引し、地域でリーダーシップを発揮するためには、生産、流通の管理と特色化はもちろん、定期的な検査の実施が大切です。分析センターを積極的に活用して、これまで以上に安全な農畜産物を届けられるように計画的な取り組みを進めていきましょう。
7〜10日で結果分析センターでは、2006年に高精度、高感度のガスクロマトグラフ質量分析計を導入。173農薬の分析を行い、輸入農産物の残留農薬を検出してきました。
今回、機器の調整や試験法改良などの整備を行い、新たに57農薬を追加した新システムへの切り替えが完了しました。これにより大幅な強化となる230農薬のいっせい分析が可能になりました。現在、農薬として登録がある化学物質はおよそ500種とされていますので、その半分ほどをカバーするシステムとなります。通常、依頼から7〜10日で分析結果をお届けしますが、緊急時などは1〜3日での対応が可能です。なお、分析料金は据え置きとしました。
心配な食中毒もこれから食中毒が心配な季節になってきます。分析センターでは、東京保健会病体生理研究所の生活科学分析室と連携し、さまざまな微生物検査も受け付けています。加工食品などを製造するとき、食中毒菌などの状況を把握しておくことは、消費者を食中毒から守るだけでなく、製造工程の汚染や衛生問題を発見するデータとして役立てられます。このほか、お米のカドミウム汚染や産業廃棄物の影響をチェックする「重金属検査(カドミウム、ヒ素、鉛、総水銀、総クロムなど)」、収穫したお米にうっかり別の品種が混ざっていないかをチェックする「米のDNA品種鑑定(コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、きらら397、ヒノヒカリ、ほしのゆめ、ななつぼし、はえぬき、キヌヒカリ、これ以外は問い合わせ)」、作物栽培土壌の栄養分をチェックできる「土壌養分簡易検定(pH=ペーハー=、窒素、リン酸、カリ、マグネシウム、カルシウム、鉄、マンガン)」などについても対応します。
引き続き募金を農民連食品分析センターは、多くの農家や消費者の募金に支えられて活動を進めてきました。これからも「国民のための分析センター」としての役割を果たしていきます。引き続き、ご支援、ご協力をお願いします。
〈募金の振込先〉 (新聞「農民」2009.7.20付)
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[2009年7月]
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