安売り競争 買いたたき やめよ!
チェーンストア協会(スーパー・量販店)、フードサービス協会へ(外食産業) 農民連の白石淳一会長らは7月9日、スーパー・量販店の業界団体である日本チェーンストア協会(正会員71社)と、外食産業の業界団体である日本フードサービス協会(正会員469社)を訪問。米価が急落し、農家の経営が危機に直面している実情を伝え、「生産費を下回る価格での仕入れの中止」「食料自給率の向上に資する努力」を要請しました(要請書は食健連と連名)。
農家経営が成り立つ価格での仕入れをチェーンストア協会では小笠原荘一常務理事が応対しました。農民連がスーパー店頭の価格調査の結果も示して「異常な安売り競争はやめさせてほしい」と訴えると、小笠原氏は、「われわれも安く売りたいわけではなく、安いものしか買ってもらえない状況だ。景気をよくする政策を求めていきたい」と答えました。農民連側は、「際限のない値引き販売は米の再生産と経済の土台を破壊する。適正な価格での販売が行われるようにリーダーシップを発揮すべき」と重ねて求めました。 フードサービス協会では中井尚事務局長が応対。「外食産業にとっては食材を安定的に調達することが第一。安ければいい、という考えではない」と述べ、日本の農業を重視していることも説明しました。
農民連側は、米卸業者が外食事業者から不公正な取引を強要されているとする業界団体(全国米穀販売事業共済協同組合)の調査結果を示し、「農産物の安定供給のためにも、農家の経営が成り立つ価格での仕入れを」と訴え、会員企業に伝えるよう強く要望しました。 この要請は、先に行われた農水省、全中・全農への要請に続くもので、農民連は、今後も関係団体への要請を計画しています。
(新聞「農民」2009.7.20付)
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[2009年7月]
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