日本チューリップ協会設立
東京・銀座にフラワーカーペット
東京・有楽町の交通会館で4月29日、チューリップ文化の創造と普及を目的とする「日本チューリップ協会」の設立発表が行われました。設立発起人には、フラワーアレンジメントなどの指導者、小中学校の教師、公園や植物園など園芸団体、花卉(かき)生産者、卸小売業者らが名を連ね、記者発表に臨みました。
富山県の石井隆一知事は「県内のチューリップ農家の現場を見て、丹精込めて生産しているチューリップがオランダ産に押されて、厳しい実態だとわかった。農家が元気になるようなことはできないかと考えた末、ファンクラブ結成を思いついた」とあいさつしました。
同協会の事務局を務める富山県花卉球根農業協同組合の清都和文組合長は「小中学校で花育(はないく)を進め、植物を育てる楽しみを広げたい」と展望し、水越久男常務(富山県農民連副会長)は「生産現場の実態を消費者に知ってもらいながら、花を通じた幅広い組織作りをしていきたい」と語っていました。同協会は今後、イベント・交流などの活動を活発化させる予定です。
富山県は5月1日まで、東京・銀座と有楽町で「とやまワールド」を開催しました。銀座のみゆき通りでは、チューリップの花びらで絵や文字を形作るフラワーカーペットが一面に敷き詰められました。
カラフルな花びらで食糧・農業や環境問題もアピールされ、通行人らは、花が織り成す造形美を楽しんでいました。
(新聞「農民」2009.5.25付)
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