「農民」記事データベース20090525-877-12

「農の会」がピートン研究会

東京 農家や家庭菜園の市民ら

関連/今年も楽しかった 菜の花まつり


害虫防除法・枝仕立て法など交流

画像 農民連に団体加盟する「農の会」のピートン研究会が4月29日に開かれ、東京都清瀬市の小寺理一さんの畑で、農家や家庭菜園を楽しむ消費者など20人が栽培技術を交流しました。

 ピートンとは、農の会会長で東京農工大学名誉教授の柳下登さんが、ピーマンとトウガラシを接ぎ木して育種した新品種。若い青い実から成熟した赤い実まで食べることができ、赤い実は糖度9%に達する甘さがあります。肉厚で青臭さもないとあって、産直ボックスでも好評です。

 研究会では枝の仕立て方や肥料設計、害虫の防除方法など、これまで栽培した経験を具体的に交流しました。

 長野県で農業技術の研究所に勤務する石綿薫さんは、害虫の種類ごとに農薬を使わず天敵を活用した防除方法を紹介。「アブラムシは窒素が多すぎると発生する。マルチでしっかり地温を上げてから苗を移植すると、苗がカリとリンを吸いやすくなって栄養バランスが良くなり、アブラムシの防除にも良い」、「タバコガ幼虫の防除には、アマガエルが力を発揮する。ピートンの畑を囲むように(4方が無理なら2〜3方だけでもいいので)ソルゴーなどを育てると、カエルの昼の休み場所になり、他にもさまざまな天敵を呼んでくれて、害虫が畑に入りにくくなる」などの技術を紹介しました。

 参加者はこの後、畑に出て、苗の整枝や植え付けを行いました。


今年も楽しかった 菜の花まつり

茨城

生演奏・なたね油の料理
作家・旭爪あかねさんも出席

画像 茨城農民連・県西農民センターの北嶋誠さんの菜の花畑で4月29日、恒例の「菜の花まつり」が開催されました。今年で11回目です。

 今年の菜の花畑は、牧草の「イタリアンライグラス」におおいつくされ、主役の菜の花はチラホラ。それでも好天に恵まれた会場は、来場者でいっぱいになりました。

 ステージでは、茨城ダルクのみなさんの、迫力ある和太鼓の演奏を皮切りに、ギターの弾き語りや、コカリナ、オカリナなどのバンド演奏。それにマジックも。さらに茨城食健連や農民センターの各部会、九条の会、布川事件・茨城の会、あすなろ学園などから報告や訴えが続きました。

 また、映画制作中の「アンダンテ〜稲の旋律〜」の原作者、旭爪あかねさんも参加して、小説「稲の旋律」を書くにいたった経緯などを話し、映画制作への支援と協力を呼びかけました。

 会場となった雑木林の中では、なたね油で揚げた天ぷらや焼きそば、豚汁、農産物の販売、フリーマーケットなどが行われ、来場者は「楽しかった!」と口々に。最後は、ヒューマン・ファーマーズと参加者で大合唱になりました。

 来年もきっと「菜の花まつり」で会いましょう!

(茨城県西農民センター 久保幸子)

(新聞「農民」2009.5.25付)
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2009年5月

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