「農民」記事データベース20090223-865-09

旬の味


 農民連結成20年の節目に、感慨ひとしおの感がある。古希を過ぎたわが生涯を振り返って、結成からはや20年も過ぎたのかという思いと、結成までの長い苦節の時代が思い出される。社会発展の弁証法にあらためて“なるほど”と納得する▼アメリカ発の金融危機に端を発して、派遣労働者の大量首切りから大幅な生産の縮小による正規労働者の解雇へと向かう現実に、新自由主義経済の破たんを実感する。ところが麻生首相は、「定額給付金」などというバラマキで景気対策とほざいている。テレビのおバカキャラそのものか、いや、それ以下ではないかとあきれて言葉もない▼いずれにせよ、内閣支持率が20%以下の低空飛行では、早晩、総選挙は避けられないのだから、それこそ絶好のチャンスだ。たまりにたまった憤まんを爆発させ、社会発展の弁証法に加速をつけようではないか。そして、行動を起こせば状況を変えることができるということを実感しようではないか。結成20年の節目、それは飛躍への通過点だ。

(新)

(新聞「農民」2009.2.23付)
ライン

2009年2月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2009, 農民運動全国連合会