「農民」記事データベース20090216-864-11

旬の味


 2月4日、衆議院予算委員会室が静まりかえった。直前まで、民主党の菅直人議員の質問にヤジが飛び交っていた同じ場所とは思えない。心なしか麻生首相の顔も引きつっているように見える。現場にいたわけではないが、NHKの国会中継は部屋の空気まで伝えているようだ▼質問に立ったのは、農民連大会に来賓として来ていただいた日本共産党の志位和夫議員。スズキ自動車やパナソニックの工場で、労働者派遣法違反で働かされたあげく、「派遣切り」された労働者を政治は見捨てるのか―きびしく追及する志位議員に対し、違反は認めながらも「個別企業の事案には答弁を控えさせてもらう」と繰り返すばかりの麻生首相。「今こそ企業の社会的責任をはたせ」と自動車会社に乗り込んだというヨーロッパの首相とは雲泥の差だ▼減反政策では、生産者が自由に選べる「選択制」を農水大臣が打ち出せば、副大臣が「絶対に阻止する」とかみついている。迷走を深める自公政権。世直しの総選挙が近づいている。

(安)

(新聞「農民」2009.2.16付)
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2009年2月

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