「農民」記事データベース20090216-864-05

農のこころ

丸山美沙夫


 大キャベツ剥がす隙間に春の音

            伊賀 信子

 俳誌『風嶺(ふうれい)』から。「キャベツ」はフランス語で「大きな頭」という意味のカボシュからきた名のようだ。夏の季語とされているが、春キャベツの品種は名のごとく早春の頃から出荷がはじまる。やわらかな歯触りも春の風味である。この句は、大きな春キャベツを剥がしている明るい音である。農作業もいよいよ本番に。

(新聞「農民」2009.2.16付)
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2009年2月

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