《農民連第18回大会 来賓あいさつ=つづき》
結成直後から20年間、一緒に産直運動で前進
新日本婦人の会 高田公子会長
農民連結成20周年おめでとうございます。20年前、アメリカの農産物が大量
に輸入され、食の安全と健康が脅かされ、子どもたちがアトピーやぜんそくで苦しんでいました。そういうなかで、農民連が結成されると聞き、大喜びしました。そしてその翌年から一緒に産直運動に取り組んできました。
世界的な食糧危機の解決や、地球温暖化防止が待ったなしの課題となっています。安全な食糧を家族や食卓に届け、日本の農業を守ろうという立場から始めた産直運動が、食と地球を守ろうと、産直ボックスとして、エコに関心がある若い世代に広がっていることは、とてもうれしいことです。いま、産直にかかわるサークルが1万3000を超えています。
この20年間、米輸入自由化反対や、BSE、汚染輸入米など、農民連の追及のなかで、政府の構造的な責任が明らかになったことは、今後のたたかいにつながる貴重な成果です。
汚染米事件の追及のなかで、私たちも草の根の運動を広げ、多くの小・中学校で地元産の給食が実現したことは、喜びであり、食料自給率向上の世論を大きく広げることができたのではないでしょうか。
また「年越し派遣村」に届く農民連のお米や野菜、果物が、社会的連帯・団結にとってどんなに大きかったことか。
共同を広げ、たたかいをいっそう前進させ、来るべき総選挙では、国民が主人公の政治の流れを作り出すために、みなさんと一緒にがんばりぬく決意を込めて、連帯のあいさつとします。
(新聞「農民」2009.2.16付)
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