「農民」記事データベース20090209-863-04

農のこころ

丸山美沙夫


 生きざまの闇の深さに豆を撒く

            万葉 太郎

 俳誌『道標』から。節分の豆撒きは、鬼を豆で打って悪疫を追い払うという行事である。実直に農に生きてきた人たちにとって、健康で働き災害もなく農産物が収穫できる喜びは、最も嬉しいこと。しかし、この句は今日の農政や暮しの現実に目を向けている「闇の深さ」ではないだろうか。その悪疫に豆を打つかに。

(新聞「農民」2009.2.9付)
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2009年2月

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