「農民」記事データベース20090202-862-08

ふるさと自慢ズラリ――
楽しみながら親しく交流

20周年記念レセプション

 農民連は大会初日の1月20日、結成20周年記念レセプションとして「ふるさと自慢市」を開催。多くの団体・個人、労働組合、関西・関東の米卸業者や米屋さんをはじめとする取引先などから200人を超える来場者が、47都道府県から持ち寄った自慢の物産品を囲み、交流を深めました。


太鼓 お囃子 民謡 獅子舞 フォークソング

 民族歌舞団、荒馬座による和太鼓とお囃子(はやし)、獅子舞でオープニング。

 主催者を代表して白石淳一会長が「安全・安心な食糧、食料自給率の向上のメッセージが込められた逸品をご賞味ください」とあいさつしました。

 来賓あいさつでは、日本共産党国会議員団を代表して穀田恵二衆院議員が出身地・岩手の民謡「沢内甚句」を歌いながら「総選挙で、農業再生の新しい反撃の年にしよう」と呼びかけ、主婦連合会の山根香織さんは「国産農産物への期待は大きい。生産者、消費者一体の運動を強めましょう」と連帯の言葉を述べました。

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荒馬座の獅子も“20周年おめでとう”
民謡でのど自慢(埼玉・春日部)

 フェリス女学院大学前学長の本間慎さんは、食品分析センター設立が「世界にない画期的なこと」だと述べ、「農林漁業活性化のための活動をともに」とあいさつしました。

 日本母親大会連絡会の小松久子さんが「農民連は安全な食糧のよりどころ、宝物」と乾杯の音頭をとりました。

 舞台では、埼玉県春日部市の高橋利男さんらによる民謡、農民連と同じく結成20周年を迎えた茨城の百姓バンド、ヒューマン・ファーマーズによる演奏が続き、沖縄の民謡では三線(さんしん)の演奏に合わせてカチャーシーの輪ができました。

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さぬきうどんにも行列ができた!
 


 全税関労働組合執行委員長・斉藤忠憲さん
 私が全税関に入って20年、農民連結成20周年。歩みが重なります。農民連とともに取り組んだ港見学で、私たち税関労働者も消費者と一緒になって、食の安全を考えていこうという立場が作られていったと思います。

 全労連全国一般東京地本全集連分会・細谷幸一さん
 農民連の食品分析センターがすごい。新聞「農民」も、大手メディアが書かないことを伝えてくれるので期待しています。今日は福井県の鯖がおいしかったです。

社会的地位を獲得

 全農林東京地本・〓(※)澤芳博さん
 農民連のみなさんが農水省に交渉に来ますが、この20年間で、当局も要請団体として認めざるをえない、意見を傾聴せざるをえないところまで運動を進めてきていると思います。農水省前の座り込みを排除できない社会的地位を獲得したことは、特筆すべき前進ではないでしょうか。

※〓は、「柳」の異体字、右半分(つくり)は、「夘」。

ずっと引っ張りだこ

 生協労連委員長・桑田富夫さん
 昨年は、ギョーザ事件以来、本当にたいへんな1年でした。農民連はテレビやマスコミにずっと引っ張りだこで、私たちも励まされました。生協で働く者の労働組合として、食と農を考えた取り組みをもっと強めていきたいと思います。

いよいよ出番ですね

 日本の森と自然を守る全国連絡会・笠原義人さん
 いよいよ農民連の出番ですね。国民の目に見える運動をさらに強めてほしい。農作業と山作りとのかかわりも共通点が多いと思います。森林整備や地域の雇用確保の問題で連帯できればと考えています。

 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン・小野南海子さん
 大豆畑トラスト運動は、農民連があったからこそ立ち上がった運動です。農民連は、新婦人さんや消費者と一体となって産直に取り組んでいるのがとても頼もしい。遺伝子組み換えナタネの自生調査も、食品分析センターが参加してくれるからこそ、市民の調査に科学的な裏づけを与えてくれるものになっています。

運動が実を結ぶ時代に…

 西東京米研・金井一浩さん
 残留農薬や食の問題で農民連の運動が実を結びつつある時代です。マスコミを通じてもっとアピールしてほしい。減反の見直しなど農業政策も変わってきています。協力して農業を発展させましょう。


◇訂正 2月9日号にて、以下の訂正がありました。
 また8面の写真説明「津軽りんごもジュースも完売です」は、不適切な表現でしたので削除します。おわびして訂正します。
 2009年2月16日、訂正しました。

(新聞「農民」2009.2.2付)
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2009年2月

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