「農民」記事データベース20090126-861-09

佐久食健連が「食と農のつどい」

長野


地元産の料理 机にいっぱい

地道な活動生きいき報告

 長野県の佐久食健連は昨年11月29日、立科町で第14回佐久地方「食と農のつどい」(実行委員長・依田發夫)を開き、145人が参加しました。

画像

 協力団体は、農民組合や直売所、JAなどの生産者グループのほかに病院関係者も加わって29団体に。今回は、生産者グループで組織する直売所「菜ないろ畑」のみなさんが中心になり、特色あるつどいになりました。

 「地元のおコメとりんごで旬の味を!」をテーマに、4つのグループに分かれてつくった地元産の料理(りんごやサツマイモを入れたおこわ、地元産のヨーグルトを活用したフルーツサラダ、モンゴルのお塩を使ったおにぎり、そばすいとん、コイの唐揚げ・あらい、揚げ豆菓子、米と小麦粉をこねてみそで焼いた“こねつけ”、五郎兵衛米のおはぎなど)でテーブルは満載です。アトラクションに「立科コーラス」による男女混声合唱をはさみ、3つのグループから実践報告が行われました。

 直売所「菜ないろ畑」の荻原美智子さんは、お母さんたちが作った自給用の野菜を地元のみなさんに食べてもらいたいという「おすそ分け」の思いで直売所を設立し、販売額が目標としていた1億円に到達、会員登録も435人になったと報告。「望月かたりべの会」の伊藤盛久さんは、地元の異業種の人たちが結びつくことにより「一村多品」の町おこしが展開できると述べました。また佐久楽農倶楽部の荻原徳雄さんは、学校給食に地場産の野菜と果実を提供、児童といも掘りをしている取り組みを紹介するなど、すばらしい実践が報告されました。

 また、開催地となった立科町で、素晴らしい発見もありました。上房(かんぼう)村おこし組合は、75歳以上の高齢者が、生きがいと仲間づくりで楽しむことを目的に、まんじゅうや赤飯などをつくるグループです。「若い衆も、わしらの活動を放っておけなくなったらしいよ」というたくましい一言も。

 地道な活動の積み重ねが大切であることを確認できる楽しい会になりました。

(佐久食健連事務局長・佐久総合病院日本農村医学研究所 浅沼信治)

(新聞「農民」2009.1.26付)
ライン

2009年1月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2009, 農民運動全国連合会