「農民」記事データベース20081215-857-10

旬の味


 株価の下落とともに下がり続ける燃料価格。これまでの価格高騰はなんだったのかと本当に腹立たしい▼しかし、原油価格の高騰や投機の影響で値上がりした農業資材や生活用品の価格はそのままだ! 一方、販売する農産物価格は消費減速の影響を受け低迷している。本来、国民生活を最優先にした景気対策を打ち出すべきなのだが、いまの政治は支離滅裂。高齢化が年々進むわが集落で、地域農業を守っていけるのか。不安を抱えながら、冬野菜の収穫時期を迎えている▼農作業の合い間には楽しい行事もある。9月に小学生が種まきしたダイコン畑では、子どもたちが歓声をあげて収穫する。タマネギ畑では、たくさんの消費者が家族連れで植え付けを体験する。子どもたちが農家の指導で栽培したもち米で、もちつき大会だ。一つひとつから農業を続ける元気をもらっている▼来年の春には、野菜を栽培したいという若い夫婦と1人の青年がやってくる。土といっしょに自分の心と夢を耕してもらいたいと思う。

(畑)

(新聞「農民」2008.12.15付)
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2008年12月

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